今回からはバレーボールにおいて、守備であり攻撃でもあるとされるブロックについて説明します。
そもそも6人制バレーボールでは、必ず3回以内のボールコンタクトで相手チームへ返球しなければなりませんが、ブロックによってボールに触れても、それは一回とカウントされません。
ブロックでのワンタッチを含めると4回1つのラリーの中でバレーボールに触れることができるということです。
それとは反対に9人制バレーボールではブロックのワンタッチがきちんと1回のコンタクトとしてカウントされるので注意が必要です。
そして、まず、今回紹介するのはブロックの手の形について。
とりあえず、相手からスパイクが撃ち込まれるときに、ネットの前で手を伸ばしてジャンプしていればいいというものではありません。
ブロックに飛ぶときに理想的な手の形とされる一つの例は、手のひら全体で壁をつかむような形です。
具体的には親指から小指までをしっかりと広げ、全ての指の先までしっかりと力を入れます。
人に押されても、指が全く動かないほどに。
また、手の平がそりかえっているような形では思うようにブロックシャットができるようにはなりません。
すこしずつ指の第一関節や第二関節を曲げ、バレーボールを包み込むような形が理想的です。
この形を体に覚えさせるために有効なのが、床を使うというものです。
まず、手のひらをしっかりと広げて、ぺたっと床に両手をくっつけます。
そこから床を思いっきり指の腹でつかむように力を入れます。
そうすると自然に指の第一関節や第二関節が曲がりますよね?
この形がブロックの手の形の理想形です。
そのまま手を上に挙げて肘を伸ばしてみてください。
はいっ、覚えましたね。
バレーボール初心者の方にとっては関節を少し曲げると指の先がバレーボールに向いていて、突き指をしてしまいそうで怖い、と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、突き指はバレーボールにつきもの。
突き指するときは誰だってします。
突き指した数だけうまくなるというものです。
むしろ、この手の形が一番突き指をしにくい形と言えると思います。
怖がって中途半端にしか指に力が入っていない場合が一番突き指しやすいです。
ボールを恐れず、この手の形をマスターして、ブロック職人を目指しましょう。
爪がかすったかな程度のワンチをした時、しらばっくれたほうがよいのでしょうか、それとも全てのワンチについて「ワンチ!」と言ったほうがよいのでしょうか?
難しい質問ですね(笑)
基本的にワンタッチはバックのプレーヤーに伝えた方がいいことには
変わりありませんが、自分しかワンチの事実がわからない程度で
あれば、しらばっくれるのもアリかもしれません。
言い方は悪いですが、審判へのアピールも技術のうちです。
自らが不利になることを言わないのもテクニックと言えると思います。
一般的な主審であれば、審判台からは指の第一関節の
ワンタッチが見えているかどうかが程度だと思います。
爪先くらいであれば、スルーする方がセオリーかもしれません。